2010年01月01日|房国の『興味津々旅に出よう』
最近コンビニのスターバックスの缶コーヒーにハマっている・ふさくにです。
銀世界を明るく照らす、まぶしいほどの月
初詣から村に帰ってきた午前6時。
当初の予定では村内の大明神という地区で催される「元旦マラソン」に参加しようと思っていましたが、雪もやみ晴れてきたので予定変更。
「尾城山に登って初日の出を見ん?」
とY君に聞くと、
「ふさくに君、一人でも行くんでしょ?心配だから一緒に行ってあげるよ」
と力強いお言葉。
尾城山は東白川で一番高い山。
そこの山頂からなら綺麗な日の出が見えるはず。
長靴を積んで、愛車サーフで山道を飛ばします。
でも折からの雪でサーフの腹も雪に摺ります。
一歩間違えば谷に落ちてしまう。
立ち往生してもケータイは圏外。
そんな予断を許さない中、林道を上ること30分。
何とか山頂登山口に到着。
まだ周りは暗い中、今度は徒歩で山の中に分け入ります。
雪は膝の高さまで達し、一歩進むのも至難の業。
『なめてた…』
『こんなにつらかったっけ・・・』
一人だったら途中でやめていたかもしれません。
僕より山に慣れているY君が雪を踏み固めながら先導してくれるおかげで、心が折れずに済んでいます。
「林道もない時代、よくこんなところまで昔の人は苗を運んで植林したなぁ」
と今更ながら、先人の努力に敬服します。
歩き始めて30分。
山頂に着く頃にはもうまともにしゃべれません。
足もガクガク。
山頂に着くと同時に雪原に倒れこみます。
そして見上げた空の綺麗なこと。
薄紫の澄みきった空。
持ってきたホットコーヒーを飲もうとすると、凍っていてフローズンコーヒーになっていました。
登る前、会社のある辺りで見た温度計はマイナス7度。
そことの標高差は800M。
気温は100M上がるごとに1度下がるので、今この山頂は推定マイナス15度です。
そりゃ、コーヒーも凍るわ。
空は白んできてましたが、なかなか太陽というのは出てきてくれないもんなんですね。
極寒の山頂で30分以上待ちます。
「もういいや、下りようかな」
と思い、最後のタバコに火をつけた時、いきなり周りが明るくなってきました。
ついに東の山から太陽が昇り始めました。
その神々しい美しさは、僕に無意識のうちに合掌させていました。
凍てつく世界に暖かい日の光
フレディ・マーキュリーのように
つらい状況でも耐えていればきっと光が見えてくる、
そんな今年を暗示するかのような元旦を過ごすことができました。