2010年05月19日|房国の『興味津々旅に出よう』
この前の日曜日、御園座に行ってきました。
僕は歌舞伎が好きで、年1~2回は観劇に行きます。
今回は各務ヶ原市・エスウッドの角田さんと二人で行ってきました。
チケットを取る前、今回主役を張る役者が亀次郎と愛之助ということで少し心もとない気がしていました。
本当に失礼な話ですが。
ここ数年は、団十郎や勘三郎、三津五郎に加え、海老蔵や菊之介という超有名人ばかりでしたし、
今までこのお二人が主役を張った芝居を見たことがなかったからかもしれません。
亀次郎も愛之助も最近はよくテレビでも見かけ個性が光る役者になってきていることも十分承知していましたが、
正直「ま、たまにはいいか」くらいの、さほど期待も持たずに臨んだのですが・・・。
まずは愛之助の「夏祭浪花鑑」。
伯父?の仁左衛門に似た美系の顔立ちの愛之助のカッコ良さ。
所作も良かったし、何より声が良かった。
太く艶のある声は役にぴったり。
クライマックスの義父を殺害する歌舞伎でも有名な殺しの場面では、緊迫感満点でした。
次に亀次郎の「蜘蛛絲梓弦」。
これもまた最高に面白かった。
テレビドラマでも見せる亀次郎の奇才ぶり、サービス精神満点の演出は一時間もの時間を一瞬に感じさせらました。
周りはやっぱり年配の人が多いです
ふと、初めて御園座に行った時の事を思い出しました。
それまで何の知識もなかった僕でしたが、新作歌舞伎で橋之介が暴れまわり、舞台もスペクタクルショーを思わせるもの。
一気に歌舞伎にはまり込んだ日でした。
名優の安定した芝居を見るのもいいけど、
若さとパワーにあふれた芝居は理屈抜きで楽しい!
角田さんと、
「いや~楽しかったですね~」
「また来たいですね~」
と言いながら帰ってきました。
余談ですが、
僕自身、東白川村で地歌舞伎をやっていまして、
御園座の翌日、今秋の公演の台本が配られました。
演目は、
「絵本太閤記十段目」。
僕の熱い芝居月間が始まります。