2012年04月22日|山共の『地域の林業・製材加工!』
仕事関係で多治見市に行ってきました。
まずは有建築設計舎をやっている坂崎君の持ち山へ。
ここの山にはもともと砂防堰堤があったのですが、昨年の大雨で土砂が堰堤の容量に達してしまい、
下流にさらに大きな堰堤を造ることになりました。
そのため坂崎君の山を立木ごと、国が買い取ることになったのですが、
その立木はどこかでチップなど、適当に処理されてしまうとの事。
「せっかくおじいさんが植林した木だから、少しでも何かに利用したいので、立木をもらえないか」
と国の方に問い合わせたところ、許可を頂きましたので現地を見に行ってきたのです。
現場は桧と杉の混合林となっており、
胸高直径は16~35cmと様々。
7000ha分の土地の木を全て伐るので結構な量になりそうです。
植林後の木の手入れはあまりされてなかったようなので、
曲りや死に節の多そうな印象を受けましたが、せっかくおじいさんが植えられた木です。
坂﨑君も近い将来、家の補修を考えてるようなので、その時に使えば尚いいでしょう。
来週詳しい打ち合わせを伐採業者さんとする予定です。
平坦な山なので、機械で搬出し始めたら早そうですね。
立っている木は様々。
おじいさんの残してくれた木を見て万感の坂崎君??
さてさて、山の現場の次には、同じ多治見市内の早川工務店さんの現場を見に行きました。
この家の構造材はもちろん弊社の材料。
というか、初めて早川工務店さんに入れさせていただきました。
実はここの専務(?)早川君の自宅を作るという事で、
早川君から「山共さんの木材を使いたい」と言われて実現したのです。
さて、どうなっているかな?
結構大きな家ですね。
玄関の横には木製の車庫もついてイイ感じです。
こういう手仕事の感じって好きなんですよ。
これはこのまま見せるらしいですが、早川君の奥様曰く、
「これって隠すんじゃないの?」
これは男にしか分からないロマンでしょうか(笑)
エアサイクル工法なので断熱ボードに溝が入っていて、壁の中を空気が流れ、湿気などがこもらないようになっています。
キレイな現場で清々しい!
壁を付けるとこれらの木材の大半が見えなくなってしまいますが、
見えない所でも山共の木材がしっかりと家を支えています。
外には設計図と完成予想図。
出来上がりが楽しみですねぇ。
さて、特筆すべきは今回の山の件と、建築の件、
両方とも、仕事とはちょっと離れた勉強会で知り合った坂崎君と早川君から頂いた話であるという事。
やっぱり何をするにも人と人っていうのが根本だなぁと思いました。
そのような出会いから私にチャンスをくれたお二人に感謝するとともに、
これからもしっかり精進していきたいと思っています。