2010年11月09日|山共の『地域の林業・製材加工!』
今日は岐阜市で「ドイツフォレスターが語る森づくりシンポジウム」に参加してきました。
ドイツのフォレスター制度というのは、1000ha以上の森林の施業や道づくり、はては狩猟までもする森づくりのエキスパートです。
日本でいう「山守」に近い存在ではないかと思います。
今回は2名のフォレスターの方が来日し、ドイツの、特に道づくりを中心にお話していただきました。
話を聞いた後、東白川村森林組合の田口係長とも話していたのですが、もともと日本の道づくりも今回紹介されたドイツと似たような、長く使える「いい道づくり」が基本でした。
それがいつの間にか、3M以下の道幅、側溝なし、これだけの間伐面積に対してこれだけの延長、というような補助金の条件縛りの中で作業道が作られていきました。
ドイツ人フォレスターに言わせれば、貧弱で長く持たず、使用する機械も限られる道ばかりだそうです。
林業のやり方には未だ明確な答えがありません。
民間、行政とも考えさせられるシンポジウムでした。