なぜ海外に行くのか?
僕自身、昨年よく聞かれた言われた言葉です。
オーストラリアで漁業をしている妹からの手紙が届きました。
中には新聞記事が入っており、見開き2ページに妹の夫と子供が船に乗っている写真がデカデカと載っています。
内容は海の広範囲を国立公園にする政府方針に反対する漁業従事者の抗議でした。
内容はともかくとして、妹はバックパッカー時代に知り合ったグライアムと結婚し、当時雇われだった彼と共に独立して漁船を手に入れ、漁業を始めました。
しばらくしてケアンズ市内に美容室も始めました。
船も店もほとんど手作りだがそこそこうまくいっているようです。
もちろ楽であるはずはありません。
日本からの援助は一切なし。
ある意味では生きていくことに必死ではあるが、悲壮感はありません。
はじめは両親も、まわりの皆も訝しがっていた彼女の行動でしたが、今では肯定的に受け入れられるようになってきました。
それは彼女の底抜けの明るさと行動力がもたらしたものでしょう。
何かをやってみること、そして失敗しても何回でもチャレンジする事。
今の閉塞感漂う日本にはなかなかないことです。
海外に出ると可能性が無限にあることを感じられます。
そしてそれは本来、ここ日本においても同じです。
結局は自分の意識の問題でもあるのです。
その意識の自由さを感じるために僕は海外に出掛けているのです。

たくましく生きるグライアムと息子ノア。