2011年08月11日|山共の『地域の林業・製材加工!』
福島原発事故を受けあらゆる産業で放射能汚染の問題が出ているところですが、
木材界にも影響はないとは言えません。
「岐阜県は大丈夫・・・じゃないかな?」という雰囲気だけでは説得力がないので実際弊社の木材を測定してみることに。
特に弊社の一押し商品「天然乾燥東濃杉」は基本雨ざらしになっているのでちゃんと調べておきたいところ。
人類は年間約2.4mSの自然放射線を受けているということですから(ネット調べ、地域差あり)、
1時間あたりに直すと0.27μSv/h。
ちなみに林野庁が除染の基準としている数値は10万cpm。(下記サイト参照)
http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/mokusan/110628.html
このあたりの数値がとりあえずの基準となりそうです。
でも測定器が全然手に入らないんですよね。
そこで中学時代の恩師F先生にカウンターをお借りしました。
なんでもチェルノブイリの時に購入されたそうで。
実際に計ってみると時々、
ピコッ
・・・・・
ピコッ
・・・・・
と放射線を拾っている音はするのですが線量が少ないのか、数値としてしっかり出てきません。
う~ん、どうしようかな?
これは正しいのかな?
測定できないくらい少ないのならそれに越したことはないんですが・・・。
と、少々困っていたところへ弊社のお取引先・アトリエDEF様が最近のデジタルのを購入されたということで早速共同実験をしてみました。
まずは丸太。
震災後に伐採し、外に置いておいたものです。
測定結果は
0.123μSv/h、20cpm。
林野庁の指針の5000分の1となり、自然放射線の平均よりも低いくらいでした。
次に屋外で天然乾燥している木材製品。
測定結果は、0.072μSv/h。
こちらは更に低い数値。
次は仕上げて出荷待ちとなっている木材製品。
測定結果は、
8cpm、0.041μSv/h。
更に低くなりました。
F先生からお借りした測定器もあながち間違ってはいなかったということですね。
ほっとしました。
私は学者ではないので数値設定等に関して言い切ることは避けますが、
林野庁の指針その他を鑑みて弊社としては製品に関して問題なしと判断し販売させていただきますのでよろしくお願いします。
またこのような測定はこれからも定期的にしていきたいと思っています。