CROSS TALK
製材事業 クロストーク
MEMBER PROFILE
今日はキヨシさんがやってくれた六分、七分の側を絞めてました。木材業界ならではの単位にも、ようやく慣れてきました。部とか、寸とか、初めの頃は「4寸に18㎜足したらいくつになる?」と言われて、「・・・・???」ってずっとフレーズしてました。今思い出せば、こんな簡単なことが分からんかったんやな~と。
僕も仕事を流れを掴むのが最初は難しかった。専門用語も多いし、誰が見ても分かる状態でもないし。最初は「なんで、どういうこと?」と思う状態ばっか。
自分も半年くらいは掛かったかな。
最初の頃、「モルダーのケンタが・・・」って周りの人が話してて、モルダー? ケンタ??ってその場で検索したら、ケンタッキー・フライド・チキンが出て来た。違うよ!と(笑)木材業界の情報は、聞かないと簡単にたどり着けないのかも?!
うちには、大型工場では扱えないようなオーダーメイド品の注文が多いからね。寸法をその都度見たり、一本ずつ間違いがないかチェックしたり。そんな難しい仕事ほどうちの出番かなと思うよね。
僕は今日は地元の市場へ行った。でも今日は特に買うもんが無かったから、すぐに帰って工場へ戻ってきて、板の積み下ろしをしとったかな。僕もこの仕事の前までは全く違う分野にいたもんで、初めはすごい不安だった。きっかけは、別の会社へ転職する前、「2日くらい使ってくれ」と頼んだところから。それで一週間くらい手伝ってたら、「遠いとこまで通うくらいなら、うちで働けば?」と声を掛けてもらったこと。それもそうかな、と思って、せっかく声を掛けてもらったのであやかることにしました。
それが今や、仕入れも一手にこなすまでに・・・
仕入れは人とのコミュニケーションが面白い。工場の中だけでなくて、いろんな会社の仕入れ担当の人と話せるしね。欠点のある材は極力買わない。そのためには、あと恥ずかしくても同業者の人に聞いてみる。「これってどう思う?」と、分からんことは素直に聞いてみる。「全然ぼく分からんもんで」と聞いてみたら、周りの人が教えてくれる。
今、たまに僕が市場へいくと、「安江さんは?」って聞かれる。山共の看板背負って仕入れを担ってくれてる、ということやね。
木は一本ごとに性質が違うもんで、自分で木が見えるようになってくると面白い。なかなか、そこまでたどり着けんけれど、ベテランの買い方を観察してると分かってくる時がある。注目してた丸太を「あ!やっぱり誰々さんが買った!」とか。
おんなじように見えても、違う。何回もやってみて、「これはやっぱ節出るんかな?この間こうだったから、今回はこうしてみよう」と工夫して、考えが当たった時は楽しい。
失敗でいえば、板に指挟んじゃった!みたいなことはざらにあるね。特に真冬にやるとホントに痛い。
トムとジェリー状態。飛び跳ねるよね(笑)
僕はピアノ弾くから、指の怪我は絶対だめ!!!と思って、それから特に気を付けるようになった。
僕は納品の数を間違えるミスを2連続くらい失敗した時がショックだったかな。数えたはずなのに、製品の数が足りん。片手分も数えれんのか!情けないな~とショックだった。そこから、「とにかく、正確に数を数える、数える」と言い聞かせてる。
みんなそんな経験があって、失敗してって気を付けるようになるかな。
まあ、あとは真冬は基本的に寒すぎて辛い。-12度くらいになってくるから、行きたくなくなってくるね。
機械が凍り付いて、心まで凍り付いてくる。
挽いて、板がすぐ凍りますね。あとは、社長のオーダーが多いかな(笑)それに応えて行くから会社に次の注文が来るのも分かるんだけど。但し、率直にやればやるだけ評価されるし、そしたら自分の立場も変わってきます。副社長の役職をもらいながら、まだまだ人に指図は出来んもんで、自分磨きから。でも仕事を任せてもらえるし、努力すればするだけの価値がある。そんだけの給料も来るんじゃないですか?アハハ(笑)